【髪辞典】剛毛とは?よくある原因と対処法、治し方やNG集まとめ
剛毛とは?
剛毛とは、簡単にいうと髪の毛が硬くて太い髪質を指します。
髪の毛がピンと立ち上がりやすく、少し髪の毛を曲げたところで元に戻るほど、しっかりした髪質です。
だからこそ、髪をセットする時に邪魔になってしまう経験があるでしょう。
ハリやコシこそあるので、人によっては羨ましがられることもあるでしょうが、扱いが難しい髪質のひとつです。
重たく見られがちな剛毛は、おしゃれな髪型に挑戦したい時こそ扱い方に注意しましょう。
剛毛で悩む原因とは?
剛毛になってしまう人の多くは、遺伝が原因です。
親族の誰かが剛毛なら、遺伝で剛毛になっている可能性が高いと思っておきましょう。
さらに具体的に言うと、剛毛が扱いにくくなる原因は、髪の構造に問題があります。
キューティクルとコルテックスが、剛毛でない人と比べて硬くて太いところが問題です。
-
キューティクルの量が多くて髪が硬くなる
剛毛が扱いにくいとされる原因のひとつは、キューティクルの層が厚いからです。
キューティクルとはうろこ状になっており、外側に位置する髪の毛の外壁ともいえます。
通常の髪の毛には、隙間がある程度あるのですが、剛毛になると隙間がほぼありません。
キューティクルがしっかり支えになっているので、髪の毛が硬くなってしまうわけです。
-
キューティクルが密集していて薬剤が浸透しにくい
美容室のメインは薬剤を使った施術です。
髪の毛の形状や色を変えるためには、キューティクルを開いて内部まで浸透させないといけません。
しかし、剛毛になるとキューティクルが密集しており、薬剤が浸透しにくくなってしまいます。
逆に言うと、髪の毛が傷みにくいので、もちが悪くなる心配はありません。
-
コルテックスの層が多くて髪が太くなる
剛毛の髪が扱いにくいとされる原因は、キューティクルだけではありません。
コルテックスといわれる髪内部に含まれる物質も、他の髪の毛よりも多いとされています。
当たり前の話ですが、質量が増えればパンパンに膨れるため、太くなってしまうわけです。
剛毛が太い原因は、このコルテックスの量が多いからと思っておきましょう。
-
毛量が多くて髪が渇きにくい
剛毛は、髪の毛が太くて硬いだけでなく、髪が乾きにくくなります。
髪の毛を乾かすためには、ドライヤーの風を当てる必要があります。
しかし髪の毛の量が多いと効率よく風が当たりません。
そのためケアするのが面倒になり、自然乾燥をする人も少なくないでしょう。
自然乾燥をすれば髪のダメージが大きくなり、より髪が広がりやすくなります。
剛毛の種類とは?
・直毛の剛毛
・くせ毛の剛毛
直毛の剛毛
剛毛は、髪が太くて硬い髪質だと紹介しました。
特に直毛になると、太くて硬い髪質が強調されて、扱いにくさが倍増します。
髪が根元から立ちやすく、その影響でボリュームが出やすくなるからです。
髪に柔らかさが欲しい人は、熱を使ったデジタルパーマを使うのがちょうどいいでしょう。
くせ毛の剛毛
剛毛は直毛が多いのですが、中にはくせ毛で悩まされる人もいます。
直毛とは違う形でボリュームが悩まされるでしょう。
うねりによってボリュームが出やすく、遺伝的なものが原因なので、髪をまっすぐさせるには縮毛矯正を使うしかありません。
もしくは、くせ毛を活かした髪型でやり過ごすといった方法もあります。
剛毛の直し方とは?
・カットで毛量を減らしてもらう
・縮毛矯正で髪をまっすぐにしてもらう
・シャンプーやトリートメントなどのヘアケア剤の見直し
剛毛のNG対処法とは?
・髪の毛の梳きすぎでボリュームが出やすくなる
・中途半端の長さにした髪型
・洗浄力が強いシャンプーを使う